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忍者の系譜 / 杜山悠

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杜山悠／著
1972年初版、新書判、220p
創元社

忍従という影の道を強いられた忍者が歩んだ歴史を、生れるべきして生れ滅びるべきして滅びた系譜として追う。

『かれらは被差別身分者であり広い意味での戦争奴隷であり、民族系統的には滅亡（自滅的にも）を強要された種族である。』
『この忍者の系譜は、しいたげられた衰亡民族の哀歌であり、あらゆる権力体制から弾き出された漂泊民族の歴史である。そしてもっと大事なことは、大衆庶民と一掴みに掴みとっていわれる私たちの大多数が、この衰亡漂泊民族の系に属していると思われることだ。』

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