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【サイン本】新宿・どん底の青春 / 井ノ部康之
¥1,500
井ノ部康之・著 朝日新聞社 1992初版、四六判、234ページ 新宿三丁目の名物酒場「どん底」の足跡を描いたノンフィクション。一人スペインで暮らすオーナー・矢野智を取材し、三島由紀夫、黒澤明、田辺茂一、冨士真奈美ら店を愛した多くの著名人、個性的な従業員たち、社会情勢と強くリンクして若者たちを惹きつけた店の変遷などを描きだす。 状態:ふつう、著者署名入り
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実録 土工・玉吉 タコ部屋半生記 / 髙田玉吉
¥1,000
髙田玉吉・記 古川善盛・編 太平出版社 1974年初版、四六判、250ページ 昭和初期の北海道で土工としてタコ部屋を渡り歩いた著者の手記。 過酷な労働現場の実態とそこに集う癖のある労働者たちの姿から、 タコ部屋労働という特殊な世界を伺い知ることができる。 状態:ふつう
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そのときぼくはへっぴり腰でシャッターを切った! / 鍵和田良輔
¥700
SOLD OUT
鍵和田良輔・著、写真 第三書館 A5判、328ページ ベトナム戦争末期、サイゴン陥落を目撃した著者(当時は共同通信カメラマン)。危機が迫る張りつめた社会の空気と、その中で為すすべもなく、しかししたたかに生きる市民たちを詳細に捉えたルポタージュ。 「解放前にみなぎっていた活気。腐臭を漂わせながら、どこまでも魅惑的で気だるい昼下がり。エネルギッシュでグロテスクで妖艶な営み。しのび寄ってくる死と向かいあって、張りつめていた空気・・・。いずれにしてもあのときのようなサイゴンはもう二度と戻ってくることはあるまい。さらば 私のサイゴン。限りなく愛をこめて」 宛書、著者署名入 状態:ふつう
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おしゃべりな屋根裏部屋 / 落合恵子(新書館フォアレディース)
¥1,200
SOLD OUT
落合恵子・著 新書館 1971年4刷、140ページ 作家、書店「クレヨンハウス」の創業者として知られる著者の、詩とエッセイを収録。 どこにいても なにをしていても ハッピーなくせに それでもいつも場違いな自分に 気づいてしまっているわたし 何段目の階段に坐ったら 一番似合うのでしょうか いろんな人と いろんなふうに お友達になることが好きなのに ひとりでいるときが 一番安心できる 私です 首を横にふりながらも ついついウィといってしまい ニッコリ うなずきながらノンと言ってしまう(あとがきより) 写真:斎藤亢 写真構成:宇野亜喜良 写真モデル:秋川リサ 状態:ふつう
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未完への脱走 / 横尾忠則
¥1,500
横尾忠則・著 講談社、四六判、347ページ マスコミの寵児の座を自ら捨て去った著者が、1年間各誌に寄稿した文章を収録したエッセイ集。 「私は所詮デザインも情報社会が生んだ擬似イベントだと考える。その擬似イベントを製造するために、私自身の肉体が擬似イベントのオブジェになる必要があった。こんなデザインを私は愛し、また憎む。」 状態:ふつう
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独りの珈琲 / 増田れい子
¥2,400
SOLD OUT
独りの珈琲 増田れい子/著 鎌倉書房 1981年初版、四六判、240p 著者は女性初の日本記者クラブ賞を受賞したジャーナリスト・エッセイスト。 本書は、向田邦子・高峰秀子・宇野重吉・太田治子(太宰治の娘)などへのインタビュー記事にはじまり、穏やかで優しく、心にしみるエッセイを収録した短編集。 状態:良好(帯に少し破れあり)
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ワルシャワ貧乏物語 / 工藤久代
¥1,000
SOLD OUT
ワルシャワ貧乏物語 工藤久代/著 鎌倉書房 1979年2刷、272p、四六判 1960〜70年代、社会主義時代のポーランド・ワルシャワに暮らした滞在記。著者は日本ノンフィクション賞を受賞したエッセイストで、夫は作家・翻訳家の工藤幸雄。言葉もできず、仕事も薄給。ひどく心細い状態ではじまるワルシャワ暮らし。モノ不足を痛感させられる社会主義の国で、見せかけの繁栄とは違う何かを感じる著者。豊かさ、貧乏とは何かという自問自答の日々が、明るく軽快な筆致で描かれています。 「夫と息子をだれよりも愛する女のワルシャワ物語は、涙ぐましいほど、面白く劇的でさえある」(井上光晴) 状態:ふつう
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銀座すずめ / 永井康雄
¥800
銀座すずめ 永井康雄/著 三修社 1969年初版、186p 毎日新聞東京版に連載された短かなコラム集。新聞記者が銀座の住人から聞き出した秘話が満載です。 澄川喜一による挿絵を55点収録。 状態:ふつう
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ストロベリーフィールズ / 萩尾望都(新書館フォアレディース)
¥2,000
SOLD OUT
ストロベリーフィールズ 萩尾望都/著 新書館 1976年2刷、136p、B6変形判 「うみ」「約束」「ドドおばさんがやってくる」「湖畔にて」などを収録(いずれも漫画ではありません)。「湖畔にて」は「ポーの一族」のスピンオフで、最近話題となった月刊フラワーズ「ポーの一族」続編収録号の別冊ふろくにも掲載されていましたが、本書が初出のようです。他には、伊東杏里との対談「時に閉じこめられた輪舞」やスケッチ集、エッセイ数編、幼少時の写真アルバムなど。 状態:ふつう
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勝負 人生は日々これ戦場 / 升田幸三
¥1,000
SOLD OUT
勝負 人生は日々これ戦場 升田幸三/著 サンケイ新聞社 1970年初版、四六判、288p その強さのみならず破天荒なキャラクターで歴史に名を残す将棋棋士が、数々のエピソードや人生訓を語る。 『人生は、将棋に似ている。・・・私は将棋の世界に生きてきた人間だから、何を考えるにしても、すぐ将棋と結びつけて考える。・・・いわば、将棋的思考法とでも名づけたらいいかもしれない。この本は、そうした発想からみた「勝負と人生」である』 状態:ふつう
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【サイン本】沢野ひとしの少年少女絵物語 / 沢野ひとし
¥2,000
沢野ひとし/著 本の雑誌社 1986年初版、四六判 ※著者イラストサイン入り イラスト半生記。東中野での貧しくも情緒豊かな子供時代から、酒に溺れ家庭崩壊の危機に直面するまで。 『自分が二人の子供を持ちながらも相も変わらず父親としてどこか欠落しているのがいったい何なのかとふと考える夜があるが、いくつになっても人生は不安に満ちた航海だからだろうか』 状態:ふつう
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【サイン本】自分で選んだ道 / 杉村春子
¥2,500
著者: 杉村春子 版元:六藝書房 1969年初版、A5判、函 著者為書き署名 「女の一生」をはじめ、文学座とともに歩んできた30年の女優生活を振り返る随筆集。1938~1968年の文芸座にまつわる思い出を年を追って綴る。 『あの時は嬉しかった、あの時は苦しかった、あの時は泣いた、あの時は笑った、そんなことの連続が、三十年を貫いて、ただもう無我夢中に、芝居一すじの中に生きてきた私という役者の、ひとり口ずさむ歌』 装画/杉本健吉 状態:良い
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今村昌平のええじゃないかエッセイ / 今村昌平
¥900
著者: 今村昌平 発行:アシーネ 1981年 初版、四六判 292p 今村監督が映画「ええじゃないか」を撮るに至ったエピソードとシナリオ、エッセイ群「わが映画人生」収録。 「もうとっくに若くはないので、残りのエネルギーかき集め、火の粉のように降りかかる借金打ちはらいながらまた借金して映画を創り、創りつつ役者というものを見るに、久し振りのこととてそのありよう面白く、可愛らしく思える。役の皮を透かして役者の人間そのものが見え、ドキュメンタリーを撮っているような気になる。劇映画撮りながら、今までそんな気持ちになったことがなく、此方の幅が広がったのか。借金でバテているのかと考えると、どうも後者である。ギョッと恐怖つき上げ、かくてはならじと己れを狂気の世界に陥すべく、若い女優と正気失う程大酒食らってみるが、しゃべる言葉は何やら校長先生風で、狂気にもスキャンダルにもならない。」(あとがきより) 桃井かおり、泉谷しげるら出演陣のグラビアの艶っぽさも見所。装画は沢田重隆。 ※裏表紙見返しに書き込みあり。 「底冷えする控え室にも 桃一枝 春が来る」 そんな風にしっとり詠まれると消すに消せず・・・、でも鉛筆書きなので消せます。
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洋食や / 茂出木心護
¥1,300
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茂出木心護/著 中央公論社 1973年初版、四六判、函、148p 老舗洋食店「たいめいけん」の初代店主によるエッセイ集。メニューや食材など料理まわりの話から、店に集った著名人や印象深い人物の思い出までが幅広く綴られています。 型染作家・鳥居敬一による装幀も美しい1冊。
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哀しき紙芝居 / 笑福亭鶴瓶
¥700
SOLD OUT
著者: 笑福亭鶴瓶 発行:新興楽譜出版社 1982年2刷 B5判 30歳時の著作。人気噺家になるまでの自伝。今でも高座で語られるエピソードや妻との純な交際の経緯、芸人論など。 大阪指向、マイナー指向を宣言。大阪で10本以上のレギュラーを持ちながら、東京の番組には全く出演しない。東京進出へのこだわりがないこともあるけれど、原因は他にあり、それが凄い。東京の生放送で一物をカメラに押し付け、その後の出演で今度は一物を見せた末の出禁。 「僕が今演じつつあるドラマも、実はこの紙芝居と、大して違いはないのではないか、と思う。ただ紙芝居と異なるのは、誰にも先のストーリーがわかっていないということだけ。所詮、喜怒哀楽を繰り返し繰り返し、追っかけているだけに過ぎないのだ。」
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おれも浮世がいやになったよ / 今東光
¥2,300
今東光/著 未央書房 1966年再版、四六判 「昭和の怪人」の毒舌随筆集。 『世の中狂っとるぞ!汚職議員に悪徳役人、ライフル魔に強盗殺人…いやはや世の中は狂いに狂っている。こんな世の中はだんじて許せない。今和尚の毒舌は乱れた世の中を正す、まさに正義の刃だ』 『毒舌というのは邪心をもっていては説得力はない。その点、今氏のはヒューマニティから出ているので、あたたかみがある。だからユーモラスである。氏はテレビなど百数十万人の面前でも権力者を平然と罵る。こわいものなしである。よく、あれで殺されないものだと感心する人があるだろう。今氏のヒューマニティは万人の支持をうけているから、一にぎりの権力者も悪者も手出しができないのである』(松本清張) 石原慎太郎、瀬戸内晴美、寺内大吉、野坂昭如のコラムも収録。 挿絵・扉漫画/清水崑 今東光(こんとうこう):1898年生~1977年没。僧侶、小説家、参議院議員。型破りな性格・発言の「毒舌説法」でコメンテーターとして人気を博し「昭和の怪人」として評される。
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びんぼう自慢 / 古今亭志ん生
¥1,200
著者: 古今亭志ん生 立風書房、1969年初版、四六判、268p 落語の登場人物そのままの人柄と生き方で愛された落語家の自伝で、落語と酒と貧乏の物語。 「なめくじ長屋」の貧乏生活は、昭和の貧乏伝を代表するエピソードとして知られています。 「いくら道楽三昧したり、底抜けの貧乏したって、落語てえものを一ときも忘れたこたァない。ひとつことを一生懸命つとめていりゃァ、人間いつかは花ァ咲くもんだ。いまの若い人にも、そういうことを話ィしてやりたいな、ウン、オーイ、酒ェないよォ、もう一本持って来いッ」 単なる貧乏物語ではなく、人生読本として。 同タイトルで毎日新聞社版(ソノシート付録)あり。
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ぼくはマンガ家 / 手塚治虫
¥1,200
著者: 手塚治虫 発行:毎日新聞社 1969年 3刷、四六判、256p 理系少年が戦時を経て成長し漫画家デビューまでから、人気作家となり苦闘を続ける現在までを、自ら記した自伝。 少年時代の思い出や戦時下の街の風景、ライバルとの切磋琢磨、鉄腕アトムの誕生秘話、アニメーション挑戦など、知られざるエピソード満載の戦後漫画史。 装丁・和田誠。
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ちんちん電車 / 獅子文六
¥1,500
著者: 獅子文六 発行:朝日新聞社 1966年初版、四六判、232p 東京の路面電車(東京都電)の廃線がはじまる中、ちんちん電車に纏わる思い出を大正・昭和風景への郷愁を織り交ぜながら綴った随筆集。 吉岡堅二・六浦光雄の挿絵を多数収録。 装丁・原弘。 【目次】 なぜ都電が好きなのか/“ちんちん”の由来/品川というところ/泉岳寺?札の辻/芝浦/東京港?新橋/新橋?銀座/銀座?京橋/日本橋/続・日本橋/神田から黒門町/広小路?池の端/山下?公園/上野?浅草/六区今昔/観音堂と周辺/電車唱歌/あとがき
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はだか随筆 / 佐藤弘人
¥500
著者: 佐藤弘 発行:中央経済社 1955年81刷、 新書判、250p 一橋大学教員による随筆集。1955年の大ベストセラー 『爽やかな微笑から男性的な爆笑への正道を踏む博士のY号聖談からは、その仁の気取らぬ悪童ぶりが快く受け入れられる(辰野隆)。全篇これ正直な白書であり、厳粛な遊戯であり、読んで面白いことは太鼓判を押すことができる』(徳川夢声) 『観察、学問、生活が、ユーモアの中によく消化されて生きることの豊かさ楽しさを味ははせる最上の読物である』(伊藤整) 装画/装丁・清水崑
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芸人紙風船 / 木下華声
¥1,200
著者:木下華声 発行:大陸書房 1977年初版、四六判 352p 著者は戦前から昭和にかけて活躍した物まね、漫談家。二代目江戸家猫八を経て、木下華声として活躍しました。本書は、自らの半生や同時代に活躍した芸人たちを綴った随筆集。初代江戸家猫八の誕生秘話など、芸人たちの知られざれるエピソード満載。 装画・挿絵/宮尾しげを。
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秘戯の白書 / 川上宗薫
¥1,500
川上宗薫/著 発行:光風社書店 1975年初版、B6判 失神派の異名をとった著者が、性の見分け方や口説き方などのテクニックを記す。 純文学作家として芥川賞候補に幾度もなりつつも、官能小説界に進出して流行作家となり、失神派の異名をとった著者。 その官能描写は、全て実体験というほどの女殺し。ワイドショーに叩かれそうな放言も全開。 丸山明宏、佐藤愛子、田中小実昌との対談も収録。
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カメラ 京ある記
¥1,000
朝日新聞京都支局/編 発行:淡交新社 1961年13刷、A5判 208p 朝日新聞京都版に連載された、京都通著名人100名による100の京都案内。モノクロ写真と推薦者による一言、解説文で構成 。寄稿者は、湯川秀樹、井上靖、高松宮妃、三島由紀夫、五島慶太、大仏次郎、桑原武夫、淡谷のり子など超豪華。 「十六歳で得度して、奈良興福寺の小僧になり、清水寺へお参りするようになった。ざっと七十年も前のことだが、朝四時に奈良を出て、ちょうど十二時間歩き、夕方の四時に清水寺に着く。参拝が終わると。京極、いまの新京極の寄席へ行くのがたのしみで、一ぱい四銭の”イモかけうどん”を食べるのもたのしかった。”すうどん”が一銭”キツネうどん”が二銭。湯豆腐屋の花遊軒があったのも覚えている。京極はそのころも、やはりにぎやかだったな。」(清水寺・大西良慶管主の推薦言より) 古き京都の風景が浮かびますね。
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微笑日記 / 近藤啓太郎
¥1,000
近藤啓太郎/著 発行:講談社 1975年2刷、四六判 著者は「第三の新人」のひとりとして活躍。本書はガンで逝った夫人が遺した日記をもとにつづった闘病記。 人一倍健康な身体を持ち、明るく前向きな夫人。奇跡的な回復を何度か遂げつつも、徐々に進んでいく病。ガンであることを知らされても、、周囲への感謝と家族への愛情を増しながら亡くなっていきます。 「ふつうは注射が効いて、完全に痛みが無くなるまでは、猛烈に苦しがるものなんですよ。それなのに、奥さんはすぐ笑ってみようとします。心配をかけまいとする一心なんですよ。その一心で、眠ってからも微笑しつづけているんです」 「全く寿美の微笑は、優しく美しかった。寿美は翌朝、息をひきとったが、その微笑はいつまでも消えなかった」