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やつさもつさ / 獅子文六

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やつさもつさ
獅子文六/著
新潮社
1953年2刷、152p、四六判

「やっさもっさ」とは、大騒ぎ・もめごとの意。本作は戦後の横浜が舞台。主人公・志村亮子とその夫、進駐軍人の混血児たちの養護施設を経営する未亡人をとりまく人々が巻き起こす騒動を描く。進駐軍もいて戦争時代が色濃く残る中で、混乱から立ち直りつつある社会を鋭く切りとった小説です。

「離婚一歩前。三十を過ぎて美しく輝き出したヒロイン亮子が、腐り切った夫を紙屑みたいに踏みつけて颯爽と乗り出す華やかな港横浜の国際社会…。黒白黄の各国人入り乱れて「やつさもつさ」とうず巻く中に鋭い風刺の針を一本突き刺して哄笑爆発」(帯文より)

装画:小穴隆一

状態:ふつう

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