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若き作家の青春譜 / 安岡章太郎

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安岡章太郎／編集
人文書院
1958年初版

安岡章太郎・編集による作家たちの青春時代回顧録。庄野潤三、遠藤周作、三浦朱門、谷川俊太郎、曽根綾子、開高健、安岡章太郎、近藤啓太郎、島尾敏雄、真鍋呉夫、阿川弘之、菊村到、吉行淳之介、小島信夫を収録。

その青春の日々には戦争が色濃く影を落とす。抑圧下にあるが故に、より切実に迫る青春への想い。

『それに何時、自分たちも学校から戦場へ出て行くようになるか予測できないという気持ちが、心の中にあった。（中略）私は何処か支那の田舎のようなところか、北満の白系露人の部落などに、素朴で健康な少女がいて、私はその少女と深い恋に陥るかも知れないというようなことを考えた。（中略）現実の生活が荒涼としているので、私のその気持は次第に強まった。私はそのため、大学にいた二年間に、二度も満州へ旅行することになった』（「大陸の旅」庄野潤三）

巻頭には作家らのグラビアページあり