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宇能鴻一郎/著
日本交通公社
1968年初版、四六判
北海道・千石漁場から鹿児島・奄美まで、先々の料理を歴史・逸話を織り交ぜながら記した食の紀行集。
『風が吹いて、どこかで竹藪が鳴る。しかしその音はいかにも物柔らかである。百日紅の老木の、これは珍しく白い花がそのたびに散って、茶室の、土壁の前を、左の蓮池の方にななめに、ゆっくりと舞い落ちてゆく。その壁にうつろう京の陽ざしも、まことにのどかで、柔らかい。ひびの入った乾いた土のいろに、これほど心をあたたかく和ませる作用があることをぼくは、たしかに、長いこと忘れていた』
純文学作家として確固たる地位を築きだした時期に書かれた作品であり、後年の官能小説家への転身を全く予感させない文体が新鮮。各地を食べ歩く著者を追う巻頭グラビアあり。
写真/柏原破魔子
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