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生きいそぎの記 / 藤本義一

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藤本義一/著
講談社
1974年初版、四六判、256p

映画監督・川島雄三の創作の現場。監督の傍らでシナリオライター修業に励んだ著者。筋が委縮して痙攣する難病を抱えた川島の感性の源が、とてつもなく深い闇の中にあることに気づく。

『やや猫背気味で顎を突き出す上半身はともかくとして、窪んだ腹部と腰から膝の動きと、膝から下の動きの均衡が外れていた。イタリー製の手縫いのコードバンの靴先が、一足踏み出すたびに、石ころを蹴るような塩梅で、足首が外側に捩れるような動きを示した。足を持ち上げる時、粘液質の無数の糸が、足首に執拗に纏い付くようで、それを思い切ってかなぐり捨てようという気配があった』

装幀/粟津潔

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